2017-09

設立趣意書

和歌山地方史研究会設立趣意書
 1963(昭和38)年、「科学的地方史研究の前進」を標ぼうして、和歌山史学会が発足した。同会は、古文書などの調査に基づく研究を活発に行ない、その成果を「和歌山史学」に発表してきたが、諸般の事情から、同誌は1972(昭和47)年12月刊の第15号をもって停刊され、会の活動も中断された。
 その間、県史をはじめ多くの市町村史(誌)編纂の事業が開始され、上記会員の多数はこれに関与・従事してきた。また、この頃、県内各地の自主的な研究団体、県規模の研究団体も発足した。これら諸組織・団体は、いずれも研究誌を設け、多くの貴重な研究等を発表して、和歌山県域の地方史研究を今までになく前進させた。しかし、なお、それらは、行政的立場や研究者の不足による諸制約、また、地域分散性などからくる様々な制約から免れていないという問題を内包している。
 このような現状にあって、私達は、なお、在野の立場で独創的に研究し、自由に意見を発表できる場が必要であり、また、局地的な活動にとどまることなく全県域を視野におき、連けいして研究をおしすすめることが重要であると考える。さらに、文化財の保護に関し、真に住民的、かつ専門的立場で意見を述べることが緊要であると考える。
 以上の理由で、私達は、和歌山地方史研究会を設立し、県内各地で活躍している研究団体とも協力しあって、県域における地方史研究の新たなる前進、地域文化の創造・発展に寄与することをめざすことにした。
 多くの識者・同人のご支援をお願いする次第である。
  1980年10月 日
  発起人  安藤精一 岩倉哲夫 岩鶴敏治 大原 満 岡本満正 小関洋治 笠原正夫 木村安男 久原修司 小賀直樹 小山靖憲 小山 豊 小山譽城 相良英輔 重見之男 杉中浩一郎 薗田香融 高嶋雅明  田所顕平 谷口恒一 玉置善春 中西かつみ 中原正光 中野栄治 橋本観吉  浜岸宏一 広本 満 藤本清二郎 前田一郎 増田 博 三尾 功 山陰加春夫 吉川寿洋 和高伸二
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